「デザイン」とは何か

「デザイン」とは何でしょうか。

 

一言でデザインといっても様々なジャンルがありますし、
シチュエーションによって意味が変わってくるような掴みにくさのある言葉です。

 

また、マーケッターの中には、デザインを少し軽くみている人がいるのが気になります。
マーケティングという大きな括りがあって、それを可視化するのがデザイン・・・
だから、デザインはマーケティングの一部・・・らしいのですが、
本当にそうでしょうか?
私はマーケティング自体は優れたものだと認識していますが・・・。

 

「デザイン」について著名人はどんな風に言っているでしょうか。

 

河北秀也さんは著書の中でこんな風に書いてます。
(そのままだと申し訳ないので、私なりに少し変えました)
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「デザイン」とは、人間の幸せという大きな目的のもとに、
創造力・構想力を駆使し、生活・産業・環境に働きかけ、
様々な関係を調整・改善する行為です。
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(原文は、『河北秀也のデザイン原論』をお読みください)

 

ドイツの家電デザインディレクターのディーター・ラムスは
「コミュニケーションがブラウンのデザインをつくる」と言いました。
この言葉を受け、五十嵐威暢さんは著書の中で
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「使い手と作り手の間にコミュニケーションによる理解と信頼が作り出せれば、
デザインは自ずとその姿を現して現してくる程の意味でしょうか。」
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と記しています。

(『デザインすること、考えること』 五十嵐威暢(著)1996)


特徴的な言葉は「目的」「改善」「コミュニケーション」あたりでしょうか。
また、「創造力」「構想力」「理解」は、人の考えによるものです。

 

例えば、こんな風に定義づけしてみてはどうでしょうか。

 

「デザインとは、目的を持った考え」

 

そうすると、とても大きな世界を感じませんか。
マーケティングをいきなりゴクンと飲み込んでしまいました。

 

「そんな事言ったら、この世の全てはデザインじゃないか」
と、言う人もいると思いますが・・・

 

それでいいんじゃないでしょうか。

 

「あの人と仲良くなりたいな」
これ、デザインです。

 

「ケタ間違えて大量発注しちゃった。どうしよう。」
どうしたら解決するか。これもデザインですね。

 

「今日の夕食、何にしよう」

もちろんこれもデザインです。

楽しくなってきましたね。 

 

 

(この記事は、編集・更新が多くなると思いますが、そこも含めお楽しみ下さい。17.7.11)